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雁屋哲の算数で「原発」を解く。 [時事/政治]

2012.12.31

なるほど。原発の「無理」は算数で解けるのか!!!!

「美味しんぼ」の雁屋哲氏が算数が苦手な人でも解る数式をブログで紹介している。http://kariyatetsu.com/

忘れるといけないので、その一部を引用しておきたい。詳しくは、雁屋氏の上記ブログを参照してほしい。

<以下引用> (斜体は引用。 赤字・強調は筆者)

---中略---
2)どうして、日本の経団連などの財界人、自民党、民主党などの政治家は単純な算数が出来ないのか。

安倍晋三氏は、
a)原発の再稼働を認める。
b)新しい原発の建設を認める
と言う方針を決定し、経団連はその決定を大歓迎し、株価年末にかけて上昇したという。

経団連、と言えば日本全体の経済の動きを左右する団体である。
この、経団連の主だった人達は、全て日本の大企業の頭だ。
彼らは、いわゆる学歴も世間的に見れば大変な物だ。
有名大学を卒業して、それぞれにまともな知的な思考能力に優れていると思われている人達である。
そういう人達であれば、中学程度の算数の学力は身につけているはずだろう。

原発の損得勘定は、単純に中学程度の算数の問題だ。

次の算数の問題を考えなさい。
P=原発を設立するためにかかる費用。
q=原発を維持するためにかかる費用。
r=原発を建てた地元の人間に対して支払う補償費(事故以前)
s=使用済み核燃料の処理費。
t=四十年稼働した後に、廃炉にするためにかかる費用(最低三十年かかる)
u=原発を稼働して得ることの出来る利益(電気料金)
としたときに、
u≧p+q+r+s+t・・・・(A)
が成り立つかどうか、考えなさい。
文章で言えば、原発を作ることによって得られる利益が、そのための諸々の費用を合わせた出費より大きくなるかどうか考えなさい、ということである。

この算数の問題の意味は誰にでも理解出来る物でしょう。
この6個の項目の中で、原発が利益になるのは、最後の1項目uだけである。
原発の採算が取れる為には、
uはp,q,r,s,tを合わせた物より大きくなければならない。
uが大きければ、原発は上手く行く。
uが小さければ、原発は採算が取れない。
ところが、
s=使用済み核燃料の処理費、は既に巨費を費やし、可能性のめどすら立っていない。
しかも、
t=四十年稼働した後に、廃炉にするためにかかる費用(最低三十年かかる)
を、考えたら、式(A)が成立することはあり得ないことが子供にも分かる。
(この廃炉にかかる年数が凄いね。四十年使った後、最低三十年経たないと、原発に使った土地は使い物にならない。使い物になると言ったって完全に安全な物になるかどうかも分からない。しかも、それにどれだけの費用がかかるのかまだはっきりしない。この1点を考えただけでも、原発は金の亡者達が祭り上げる邪神であることが分かる)

しかも、これは、原発に何事もなく、安全に運転されていてのことである。
一旦、今回のような事故が起こると、
p,q,r,s,tとは比較にならない巨額の《大損害の項目X》が加わる。
どのように考えても、
u<p+q+r+s+t+X
である。
原発を作り、動かすことによって、経済的には大きな損失をこうむる。

原発が正常に動いているとき、その間には一瞬、uが大きく見えて、原発は具合がよいように経団連の受験秀才たちは思って、「ええわい、ええわい、具合がええわい」と喜ぶ。目先のことしか見えない人達である。
最初に原発を作った人達はすでに死んでしまった。
幸せな死だった。
p,q,rについても、実際は国民にとっては損失なのだか、それによって利益を得た人は少なくない。
しかし、その後に残された私たちは、s,tの重荷を負わされた。

私たちの世代はまだ良い。
次の世代の若い人達は、sとtを押しつけられるだけで、何の利益も得られないどころか、さらに最悪の、《大損害の項目X》が加わった。
最近の報告では、東電は、福島第一原発の処理のために10兆円を援助するように政府に要求している。
国家として途方もない大損失ではないか。

経団連は経済的な利益を第一に考える人々の集まりのはずだ。
経済を第一に考える人達が、どうして、長期的に絶対的に巨大な経済的損失を生み出す事が明らかな原発を今稼働させようというのか。
それどころか、新しい原発を作ろうとまでしている。
経団連の主だった人達の年齢を見ると、みんな六十代半ば過ぎである。
彼らは、自分の属している会社の社長とか会長である今の時期の自分の利益しか考えていないのではないか。
ルイ14世の愛人、マダム・ポンパドゥールは心ある人に「そんなに無駄使いをしているとフランスの経済が破綻してひどいことになりますよ」と忠告されたときに、「Après moi le deluge」(我が亡き後に洪水は来たれ。私が死んだ後に洪水が来るなら来たらいいわ)と言ったそうだ。
経団連も安倍晋三氏も、マダム・ポンパドゥールと同じ精神構造なのだろう。
自分たちさえ良ければよい。「後は野となれ山となれ」で知ったことではない。
そういう神経構造でなければ、いま、この時期に原発再稼働、原発新設など言えるはずがない。

日本の政治経済を動かす人達が、単純な算数の問題を考えられないのは、いや、敢えて考えようとしない姿は、日本だけでなく人類の悲劇である。
ど腐れである。
---後略---

<以上引用終わり>

こういうことが大手マスコミでちょっとでも記事になっていたら、この前の選挙の結果も少しはマシになっていたかも・・・。


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